鳥取県日野町根雨、日野高校の生徒が地域課題について考え、1年間の取り組みを報告する成果発表会が22日、町文化ホールであった。生徒は地域の魅力や課題への学びを深めた。
同級生や保護者ら約100人の前で1~3年生の代表7グループが発表した。1年生は地域を知ることを目標に、日野郡で働く社会人にインタビューした。2、3年生は「日野郡を元気に!」をテーマに地域課題から解決策を考えた。
3年生は2年の時に考えた解決策を実践した。旧黒坂小を活用したにぎわいづくりとして、高齢者と子どもが一緒に楽しめるイベントを企画した。ゲームやハンドケアが好評だった一方、宣伝不足や高齢者と子どもの交流ができなかったとの反省点もあった。
別のグループは日野郡で栽培されたそば粉を使ったガレットを開発した。地元の人にアドバイスをもらいながら試作を重ね、2024年10月に開催されたねんりんピックで提供した。
発表を聞いた〓(土ヘンに谷)田淳一町長は「取り組みを通じて地域との関わりを深めてもらえたと思う。今後も地域の力を借りながら新しいことに挑戦し、学びを深めてもらいたい」と話した。
同校が重点を置くカリキュラム「地域課題探求」の一環で取り組んだ。(藤本みのり)