古代にさかのぼる神職の呼称をもう一つ紹介する。

(オ)祭主(さいしゅ)

 「祭主」は、皇祖神(こうそしん)、天照(あまてらす)大御神(おおみかみ)を祭る伊勢神宮(三重県伊勢市鎮座、以下、神宮)の古代以来の職階名の一つで、最上級の神職1名をいう。

 一般には神祭りの際、中心的役割を担う奉仕者をこう呼ぶこともある。

 現在、神宮の神職には、上位から、祭主、大(だい)宮司、少...