里親としての体験を話す門脇あさ子さん=安来市飯生町、能義交流センター
里親としての体験を話す門脇あさ子さん=安来市飯生町、能義交流センター

 里親制度について理解を深める講座が7日、安来市飯生町、能義交流センターであった。能義地区で里親として活動する門脇あさ子さん(46)が、体験談を話して里親制度への理解を求めた。

 門脇さんは松江、安来の両市と隠岐郡の里親でつくる松江地区里親会のメンバー。8年ほど前に養育里親になった。これまでに2~4歳の6人を受け入れ、期間は最短10日、最長で1年5カ月とさまざまだ。

 松江市内の保育園に通っていた里子を預かった際には、「子ども第一」と考えて、環境を変えないよう転園せずに送迎を続けたことを紹介した。

 家庭では「安心して楽しく暮らせる」ことを心がけるが、特別なことはなるべくしないという。門脇さんには高校生になる3人の娘がいて、勉強の妨げになると言われることもあるというが「大人になって、良かったと思ってもらえればいい」と話した。(狩野樹理)