出雲市の飯塚俊之市長がこのほど、島根県の丸山達也知事に対し、7月上旬の豪雨で被害が生じた道路や河川の早期復旧、改修などを要望した。

 県庁で飯塚市長は、土砂崩れによって小学生が回り道をしながら登校する現状に触れ「一刻も早く以前の市民生活が取り戻せるよう早期改修、復旧を要望する」と強調。斐川一畑大社線(河下町-猪目町)、出雲奥出雲線(稗原町)といった通行止めが続く県道の応急工事や、平田船川、湯谷川などの改修事業の推進を求めた。

 丸山知事は出雲奥出雲線で対策に着手する一方、斐川一畑大社線は被害規模が大きく復旧には時間がかかるとの見通しを示した上で「可能な限り早期に対応したい」と述べた。

 来年度予算編成に向けた要望は計52項目で構成。国の斐伊川・神戸川治水事業「3点セット」の早期完了に向けた働き掛けや、新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた地域経済の立て直し支援を盛り込んだ。 (曽田元気)