教育に新聞を活用する「NIE」の冬季セミナーが15日、大田市大田町の島根県立男女共同参画センターあすてらすであった。教育、新聞関係者21人が参加し、県内でNIEを行う「チャレンジ校」の7校が成果を報告した。
実践1年目の県立松江養護学校中学部の小川和佳子教諭は、2年生の取り組みを発表。毎日10分の「NIEタイム」で新聞に触れる習慣をつくり、グラフを学ぶ数学の授業で経済紙を、季節のあいさつを学ぶ国語の授業で正月紙面を使った事例を紹介した。
学校間交流でも新聞を使った遊びを取り入れるなど楽しみながら継続したことで、生徒が新聞を見て友達と話したり、読めない漢字を知りたがったりするようになったとし、「新聞活用を通して探究の心が芽生えた」と振り返った。
他に大庭小学校、中央小学校、津和野中学校、津和野高校、横田高校、矢上高校が発表した。
NIEチャレンジ校(実践校)は日本新聞協会と県NIE推進協議会の事業で、新聞の無償提供が受けられる。現在、新年度のチャレンジ校を募集している。問い合わせは山陰中央新報社NIE担当、電話0852(32)3414。(清水由紀子)