食器やマグカップなど多彩な品々が並ぶ会場=出雲市渡橋町、イオンスタイル出雲
食器やマグカップなど多彩な品々が並ぶ会場=出雲市渡橋町、イオンスタイル出雲

 島根県内各地の窯元の陶磁器を一堂に集めた「島根窯元展」が始まるのを前に関係者が15日、会場となる出雲市渡橋町のイオンスタイル出雲で準備した。16~25日の開催期間中、食器や傘立てなど約6千点を展示販売する。

 県物産協会と県陶器振興会が開き、工房のつ(出雲市多伎町多岐)や出雲大東窯(雲南市大東町東阿用)、雪舟窯(浜田市旭町丸原)など20窯元が出品。手描きの花の模様が入った食器や、さまざまな色合いのマグカップなどが並ぶ。大きな皿などを2割引きで販売するコーナーも設け、期間中は窯元の関係者が接客する。

 茶器から陶芸が発展した県東部と、瓦や水がめなどの生活雑器にルーツがある西部の窯元とで作風の違いを楽しめるのが特徴で、大田市温泉津町温泉津に窯を持つ県陶器振興会の荒尾則和会長は「器で東西の暮らしの違いも感じ取れる。食卓や暮らしに合う作品を探して使ってほしい」と話した。

(片山皓平)