新型コロナウイルスの若年層の感染が増えたことを受け、島根県医師会の森本紀彦会長が4日、丸山達也知事に、10代を中心に早期のワクチン接種を働き掛けるよう要請した。

 県庁を訪ねた森本会長は、県外から持ち込まれたウイルスが家庭内で若い世代に広がっていると指摘。

 会員制交流サイト(SNS)でワクチンの効果や副反応を巡る誤った情報が拡散される状況を念頭に「デマに惑わされることなく接種するよう、行政として呼び掛けてほしい」と求めた。

 知事は医療機関の尽力で陽性者の早期発見につながっていると感謝した上で「コロナの後遺症という点も考えると、ワクチンを接種してもらうことが保健行政として正しいと思っている。正確な情報発信に努めていく」と応じた。

 県によると、7月1~28日に判明した感染者146人のうち、75%に当たる109人が40代以下。10代以下は38人だった。 (佐々木一全)