【邑南】国の特別天然記念物・オオサンショウウオの体長と体重を測る「身体測定」が4日、島根県邑南町上亀谷の瑞穂ハンザケ自然館であった。スタッフが状態を確認後、繁殖期を前に雌雄を同じ水槽に入れて相性を確かめるペアリングも行った。
身体測定は年に1回行われ、館内で飼育する5匹を測定。例年は子どもたちの見学会を行うが、新型コロナウイルス感染拡大防止のためスタッフのみで行った。
31歳になる雄「ダイゴロウ」は体長113センチ、体重16・1キロもあり、水槽から連れ出すのも一苦労。伊東明洋学芸員(56)は「ダイゴロウは去年より1キロくらい増えている。みんな、いたって健康だ」と顔をほころばせた。
身体測定後にはダイゴロウを雌「オギン」(体長91センチ、体重11キロ)のいる水槽に移した。順調にいけば9月には産卵する予定で、伊東学芸員は「しっかりと水温を管理し、産卵できるようにしていく」と話した。
(糸賀淳也)