保存食の「缶飯」ブームに目を付け、令和シーフーズ(浜田市原井町)が缶詰の「あなご飯」と「いか飯」を発売した。非常時用だけでなく、コロナ禍の内食需要の高まりで手軽に食べられるご飯としても人気が高まっており、売り込みを強める。
缶飯は大手牛丼チェーンがコロナ禍で販売し、人気に火が付いた。
令和シーフーズは非常時食や家庭内食のほか、アウトドアレジャーの需要も見込み商品化。原料のアナゴやイカは浜田漁港産を使用し、OEM(相手先ブランドによる生産)を手掛ける愛知県の企業に製造を委託した。
あなご飯は、アナゴの頭や骨から抽出したエキスを加えたしょうゆベースのたれを使用。いか飯はカツオエキスとさば節のうま味を効かせた薄味に仕上げた。
今後もラインアップを増やす計画で、田中修司社長(55)は「手軽に浜田の水産物のおいしさを味わえる商品に育てたい」と話した。
ともに1缶(150グラム)990円。浜田市内の山陰浜田港公設市場、ゆうひパーク浜田などで販売する。 (村上栄太郎)