1979年に開館した田部美術館(松江市北堀町)のポスターデザインを紹介する「グラフィックデザイナー山本公司(やまもとひろし)の世界展」が6日、同美術館で始まる。開館時のイメージポスターや多くの展覧会ポスター制作に携わった山本氏の作品から、美術館の46年の歴史をたどる。
山本氏は43年、松江市生まれ。田部美術館との縁は「田部美術館開館記念 陶磁展」のポスター制作を依頼されたのが始まり。以来、企画展や特別展の多くを担当した。中でも「田部美術館大賞『茶の湯の造形展』」では、87年から33回分のポスターを制作した。
茶の湯の雰囲気を損なわず、作品を生かすデザインが特徴。今回は同美術館依頼の作品57点のほか、特別出品のポスター1点を展示する。
同美術館では6日から、「四季の茶道具 春の息吹」「館蔵-茶の湯名碗展」も同時開催し、いずれも4月20日まで。
入館料は大人600円、高大生400円、中学生以下無料。月曜休館。
会期中の16日には、午前9時半~午後4時、陶芸家の安食ひろ氏作インド風チャイカップでもてなすカフェ(菓子付き千円)もある。