出雲市西新町2丁目、しまね花の郷で、約2500本のチューリップの花が咲き始め、春の訪れを告げている。
チューリップは4月に咲くが、花の郷では夏場に球根を冷蔵庫に入れて、人工的に冬(寒さ)を感じさせ、早めに花が咲くよう調整している。例年は1月下旬から2月中旬に咲くが、昨年秋の高温と、1、2月の厳しい寒さの影響で開花が1カ月ほど遅れているという。
入り口近くの花壇では、高さ20~30センチ程度に育った茎の先に赤、白、黄、ピンク色につぼみが色づき、一部は開花し、園内を彩っている。
岸真園長(45)は「例年にない寒さで心配したが、少しずつ暖かくなり咲き始めた。チューリップを見て春を感じてもらえるとうれしい」と話した。来週にかけて見頃で、16日まで楽しめる。
最終日の16日は、チューリップの抜き取り体験(雨天中止、なくなり次第終了)がある。(佐野卓矢)