2011年の東京電力福島第1原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴された旧経営陣について、最高裁が検察官役の指定弁護士の上告を棄却した。刑事裁判は終結し、一、二審の無罪が確定する。

 国家が個人に刑罰を科す刑事司法では、「疑わしきは被告人の利益に...