島根県固有種でユリ科の希少植物・イズモコバイモが出雲市佐田町反辺の自生地で咲き始めた。15日から23日まで一般公開され、「春の妖精」と呼ばれる小さな愛らしい花を観賞できる。
イズモコバイモは島根県にのみ自生し、環境省が絶滅危惧種に指定している。「発見地反辺のイズモコバイモを守る会」(山本久美子代表、180人)が草刈りや間伐をしたり、歩道を整備するなど保存活動に取り組んでいる。
自生地は佐田畜産センター隣接地の斜面約300平方メートル。昨年は8696株が花を咲かせた。今年は寒波の影響で開花が2週間ほど遅れ、今月中旬に咲き始めた。20日前後に見頃を迎えるという。
同会事務局の佐藤仁志さん(75)は「世界一の群生地は地域の宝。可憐(かれん)な姿を楽しんでほしい」と話した。
公開は午前10時~午後3時で、会のメンバーが常駐する。
(佐藤一司)













