土産物などが販売される「なぎの木テラス」マーケットゾーン=江津市後地町
土産物などが販売される「なぎの木テラス」マーケットゾーン=江津市後地町

 観光業の浅利観光(江津市浅利町)は20日、江津市後地町の国道9号沿いのドライブステーション「舞乃市」を改修し、「なぎの木テラス」として新装オープンする。山陰道出雲インターチェンジ(IC)-出雲多伎ICの開通で東西の往来が活発になると見込み、レストランで地元食材を使ったメニューを充実するなどし集客する。

 2008年オープンの舞乃市を約5億円で改修。鉄骨平屋(816平方メートル)の建物に、土産物などを販売するマーケットゾーン、レストラン、カフェを整備した。施設名は多鳩(たばと)神社(江津市二宮町)にあり、縁結びの御利益があるとされる「ナギの木」にちなんだ。

 江津市の特産豚肉「まる姫ポーク」が味わえる定食や、同市桜江町産の桑抹茶を使ったケーキを販売。建物外には休憩時の利用を想定して芝生を敷く。

 リニューアルにより年間約4万人だった飲食スペースの利用者を約8万人に増やしたい考え。19日の内覧会に出席した植田裕一社長は「高速道路の整備は、石見部を訪れる人が増えるチャンス。施設内の石見神楽の上演施設も生かし、訪日客も取り込みたい」と話した。

(三浦純一)