【松江】松江市の伝統工芸「八雲塗」を体験するワークショップが24日、同市殿町であり、参加者が漆を使って皿を丁寧に彩った。
八雲塗は明治時代に考案された漆塗りの技法。絵付けをした上に、さらに漆を重ねることで、時間がたつと漆の透明度が増し、模様が色鮮やかに浮かび上がる。出雲市斐川町出西で八雲塗の工房を営む長屋桃子さん(39)が指導した。
参加者は皿の上に漆を使って花や木の形のスタンプを押した後、色がついた漆の粉を筆を使ってのせた。真剣な表情で、皿を手に取り、桜やツクシの模様を付けた。仕上げに赤の粉を全体に振りかけて桜吹雪を表現し、自分だけの漆器を創作していた。
長屋さんは「漆器は使えば使うほど丈夫で美しくなる。日常的に使ってほしい」と漆器の良さを説明した。東京都杉並区から訪れた畠中純子さん(63)は「洋風に仕上げた。使うのが楽しみ」と喜んだ。(林李奈)













