小惑星イトカワ・リュウグウのサンプル巡回展のチラシ
小惑星イトカワ・リュウグウのサンプル巡回展のチラシ

 島根県立三瓶自然館サヒメル(大田市三瓶町)で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機が持ち帰った、小惑星イトカワとリュウグウのサンプル巡回展が3月29日に始まる。4月6日までで、同5日は探査機「はやぶさ2」のプロジェクトマネジャーを務めたJAXA宇宙科学研究所の津田雄一教授が講演する。

 2003年5月に打ち上げられた無人探査機「はやぶさ」が地球から約3億キロ離れたイトカワに、14年12月打ち上げの「はやぶさ2」が別の小惑星リュウグウに向かい、それぞれ地表に着地し、岩石の粒子を地球に持ち帰った。

 巡回展はサンプルの実物を展示し、顕微鏡で拡大してモニターに映し出す。イトカワとリュウグウでは組成が異なるといい、間近で観察できる。4月1日は休館日。

 5日は午後1時15分から同館ビジュアルドームで、津田教授が「はやぶさ2の大冒険~3つの小惑星を探査せよ」と題し、講演する。定員は100人で、予約が必要。問い合わせは同館、電話0854(86)0500。