―グループ全体の組織経営ビジョン策定に着手し、より働きやすい職場環境づくりに取り組んでいます。
グループ各社の社員一人一人が働きがいのある環境をつくることが成長に欠かせません。社業分析をするため全社員を対象にアンケートを実施し、やりがいや達成感など、個々の仕事観も確認できました。ビジョンの策定は3カ年計画で取り組んでいますが、結果を基に、グループ各社で既にアクションを起こしています。

―2024年夏から、三光潮見工場で新たな焼却発電施設が稼働しています。
産業廃棄物処理用のプラントで、三光では10号炉目となります。1日当たりの廃棄物の処理能力は93・6㌧です。また1日当たりの発電出力は1950㌗で、発電により工場の電力すべてをまかなえます。余剰を地元で新電力会社に売電し、電力として活用することで、地球温暖化対策への相乗効果も生まれています。

―23年12月には山陰両県で初めてとなる「フロン類破壊業者許可」を取得するなど、さまざまな廃棄物処理に対応しています。
従来は、フロン類を抜き取った後の破壊を他社に依頼していましたが、当社がワンストップ処理を行うことができるようになりました。家電リサイクル法、自動車リサイクル法、フロン排出抑制法を基に、持続可能な社会を守っていくために工夫をしています。

―25年1月には、境港市、SC鳥取と「公園等の芝生化に関する連携協定」を結びました。
境港市内にある未芝生化の公園にSC鳥取が無農薬栽培した芝生を植えます。有機肥料で管理し、公園利用者の健康増進への寄与、安全で快適な公園の創出を図ります。第一弾として、旧誠道公園、誠道集会所広場でプロジェクトに着手しました。肥料は、木質バイオマス発電所から発生したばいじんをリサイクルし、活用しています。私たちのふるさとで「なくてはならない存在」となるべく、今後も継続して地域づくりに貢献していきたいと考えています。

 


今世代の若者は社会貢献や環境への意識が高く、当社においても清掃ボランティアに若手社員が積極的に参加する姿勢を頼もしく感じています。三光グループは地球環境保全を事業の柱に持続可能な社会の実現を目指しています。価値を共有できる人材を求めています。

三輪陽通=島根県安来市出身(57才)2018年から現職に就任。
関東の学校を卒業後、父の創業した三光へ入社。42才の時に三光(当時)の代表取締役に就任。
事業領域の拡大と共にグループ体制へ移行、現在に至る。「健全な精神は健全な肉体に宿る」をモットーに、ゴルフ、ロードバイク、筋トレなどで体を鍛えてます。