ー地域貢献をキーワードに社業を進めていらっしゃいます。
本業のビルメンテナンスだけでなく、地域の課題を解決し、社会から必要とされるサービスを提供したいと考えています。高齢者の健康寿命を延ばすため、体と頭の体操をする介護予防教室を松江、鳥取両市などで開いています。年間延べ4万人以上に利用していただいています。

なるべく外に出てもらいたいという思いから、ドア・ツー・ドアで送迎もしています。茶話会を設け、人とつながることで体だけでなく心の健康も保てるようにしています。

ー学童事業も展開しています。
大規模小学校で学童保育に入れないという課題を子どもを持つ社員から聞いたことをきっかけに始めました。10年以上たった現在でもニーズは高く、松江120人、出雲60人の定員に対し、毎年キャンセル待ちが出ています。

 

ー2026年春、休館だった日帰り温泉施設「大森の湯」(松江市宍道町上来待)の運営を再開します。
長時間滞在型の施設にしたいと考えています。計画策定は全国で温泉施設を運営する企業に協力してもらい、飲食提供も強化し、いろりを活用したメニューなどを取り入れる方針です。癒やしと健康を提供し、地域に愛されるとともに、遠方からも足を延ばしてでも行きたいと思えるような新しい施設にしたいと考えています。

ー介護事業者支援の会社「さんさんケアソリューション」を2月に設立されました。
まずは民事再生手続きを申し立てた医療法人ちどり(松江市東出雲町揖屋)の健全経営を支援するため、全国で医療・介護施設の再建支援事業を手がけるチームアップ(東京都)とともに立ち上げました。現場を訪れたときに、実際に入所者の方と会い「何とかしなければならない」と強く思ったのがきっかけです。今後は老人ホームや福祉施設を組織体として成長させるアドバイスを行い、社会にとって必要不可欠な医療や福祉をサポートしていきたいです。

 

さんびるグループでは「明るい」「元気」「素直」を基本に、価値観を揃え、共に働いてくれる人を待っています。人と人とが支え合う会社組織の中にあって、育った環境が違うたくさんの人が同じ空間で働く世界です。
「社員同志お客様」の合言葉と「明るく・楽しく・元気よく 地域の皆様と共に」をモットーに一緒に頑張ってくれる人を求めています。

田中正彦=島根県松江市出身(67歳) 2006年に現職に就任。
松江市鹿島町御津に生まれ、5歳で命のバトルを経験し祖母からは「お前の命はお前のものではない」と口癖に言われ育ち「命への拘り」を持って日々を送っています。
「マグマ」という造語で社員やご縁のある方々へ大切な価値観として伝えています。
また「続けてこそ本物」を徹底し、社員へ向けた回覧版を2002年2月5日から打ち続け、2025年2月28日現在6298号を発刊しました。