熱唱する藤原聡さん(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)
熱唱する藤原聡さん(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)
ギターを弾く小笹大輔さん(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)
ギターを弾く小笹大輔さん(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)
サックスを演奏する楢〓(﨑)誠さん(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)
サックスを演奏する楢〓(﨑)誠さん(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)
ドラムの松浦匡希さん(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)
ドラムの松浦匡希さん(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)
演奏するOfficial髭男dismのメンバー=横浜市西区、ぴあアリーナMM(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)
演奏するOfficial髭男dismのメンバー=横浜市西区、ぴあアリーナMM(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)
熱唱する藤原聡さん(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)
ギターを弾く小笹大輔さん(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)
サックスを演奏する楢〓(﨑)誠さん(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)
ドラムの松浦匡希さん(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)
演奏するOfficial髭男dismのメンバー=横浜市西区、ぴあアリーナMM(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)

 Official髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム、ヒゲダン)が約1年4カ月ぶりとなる有観客のワンマンライブを横浜市内で6月下旬に開き、その模様が配信された。観客の前でライブができる喜びに包まれたメンバーによる圧巻のステージと、待ちわびたファンの熱狂。会場の興奮が画面越しに伝わってきた。  (吉田真人)

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 ドラマ主題歌の「I LOVE...(アイラブ)」でスタート。イントロが流れてメンバーの姿が見えると、観客は拍手で歓喜を表現した。腕を目いっぱい上げて熱唱するボーカル・ピアノの藤原聡さんら4人のパフォーマンスはこれまでの鬱憤(うっぷん)を晴らすかのような力強さにあふれた。

 続けて「HELLO(ハロー)」を歌った後、藤原さんは観客に向かって「こんな中、集まってくれてうれしく思っています。声は出せないけど、その分一緒に手を上げたり、手をたたいたり、そうやってみんなの魂の声を聞きながらライブをしていこうかなと思っています」と語り掛けた。

 コロナ禍の中リリースされた「パラボラ」や「Laughter(ラフター)」などを挟み、中盤で最新曲「Cry Baby(クライベイビー)」を披露。目まぐるしく転調する激しいサウンドに盛り上がりは最高潮に達した。

 メンバー4人でボーカルを回す「旅は道連れ」になると会場の雰囲気が一変。楢〓(崎の大が立の下の横棒なし)誠さんがベースをサックスに持ち替え、サポートメンバーと並んで多幸感あふれる音を響かせた。ファンクとハードロックが融合する「FIRE GROUND(ファイヤーグラウンド)」では拳を突き上げ、ギター小笹大輔さんのギターソロで会場は熱気に包まれた。「Stand By You(スタンドバイユー)」ではメンバーと観客が手拍子で一つになった。

 有観客でのライブは地元山陰の米子市公会堂で昨年2月に催して以来。「やっぱり自分たちには生のライブっていうものがどれだけ心のど真ん中にあるのかっていうことを本当に痛感しました」。ツアーを組もうとしたもののコロナで何度も白紙になった日々を振り返った藤原さん。「僕たちは新しい曲を作って、あなたたちのもとに届けていくっていうこの最高なルーティンを何が起きてもずっと続けて、ステージで、音源で、みんなのことを待っていようと思います」と決意を新たにし「ラストソング」を演奏した。

 アンコール2曲を含む計16曲を歌いきった。ドラム松浦匡希さんらメンバーとサポートメンバー計10人が並んで観客の拍手を浴び、喜びをかみしめながら会場を後にした。