「子どもたちはとにかく臭かった。足は真っ黒で、身体も汚れていた。風呂に入っても身体の洗い方を知らないのか、湯船で突っ立ったままの子もいた。パジャマに着替えるのも嫌がった。サティアンでは、風呂は2週間に1回、着替えもその時だけだったという」

 30年前の1995年3月20日、東京都心でオウム真理教によるテロ「地下鉄サリン事件」が起きた。その約1カ月後の4月14日、山梨県・旧上九一色村の教団施設「サティアン」から、53人の信者の子どもが救出され、山梨県中央児童相談所に一時保護された...