2025年度予算案は、先月末、紆余(うよ)曲折を経て成立した。予算案が衆議院で修正され、さらに参議院で再修正されたため、衆議院で再度議決するというのは、現行憲法下で初めてだった。

 異例の状況になったのは、高額療養費の自己負担上限額の引き上げをめぐって石破首相の方針が、二転三転したためだ。ひと...