歴史学や民俗学わけても神道史学では、巫女(みこ)の起源は古代にさかのぼるとされる。

 現代と異なり、近代以前の巫女の多くは「神がかりをして神霊の意を託宣する呪術的宗教能力を有する」女性(『神道事典』國學院大學日本文化研究所編)、すなわち神々を奉斎し神と人の仲を取りもち、神の意志を伝えるなどの重要な役割を果たす祭...