故寛仁親王の長女で、高校野球好きで知られる彬子さまが21日、ラジオパーソナリティーとして「オールナイトニッポン」に出演し、昨夏の甲子園で8強入りした大社への熱い思いを紹介された。公立校が強豪私立を撃破するドラマに「見逃し配信を見て泣き、ダイジェスト番組を見て泣き、お風呂に入ってもう一回泣きました」と明かされた。
昨年7月27日、公務で出雲市を訪れた彬子さまは、同日にあった島根大会決勝の観戦を望むほどの大ファン。都合で実現しなかったが、甲子園では大社に肩入れして応援した。
この日のラジオで力説したのは、大社が延長十一回タイブレークで早稲田実業(西東京)にサヨナラ勝ちした3回戦。当日は歌舞伎鑑賞があり、六回でテレビ観戦を泣く泣く切り上げ、中継を見ていた皇宮警察の護衛官に、劇的な試合展開の報告を受けたエピソードを紹介した。
「歌舞伎座を出ると護衛官が『勝った!』とものすごく熱量を込めて詳しく説明してくれまして。その状況が目に浮かぶようで大興奮しました」と彬子さま。ゲスト出演した落語家の立川志の八さんが「そろそろ曲に行ってください」と水を向けると、大会歌の「栄冠は君に輝く」を流し、当時の思い出にふけるとともに今夏を心待ちにした。
このほか、日常生活では漫画喫茶に行くとし、会員証の名前を「彬子女王」で作ったと明かした。オールナイトニッポンのパーソナリティーを皇族が務めるのは1975年の寛仁親王以来となった。
(小豆沢颯太)