遺児や親に障害がある子を経済的に支援する「あしなが学生募金」が20日、松江市朝日町のJR松江駅北口であった。全国では高校奨学金を申請する遺児らの約4割が資金不足で支援を得られておらず、奨学生らが街頭で協力を呼びかけた。
募金活動は全国で一斉にあり、松江駅では、奨学生やボランティアの高校生ら17人が通行人に協力を求めた。
学生募金事務局の中四国エリア代表を務め、自身も奨学金を受ける伊藤愛唯さん(20)は「街頭募金活動を通して、奨学生家庭の現状を広く知ってほしい」と話した。
あしなが育英会によると、今春の高校進学に向けて奨学金を申請した生徒1720人のうち688人が不採用となった。島根県では4人中1人、鳥取県では10人中3人が受けられなかった。
山陰両県での募金活動は、26、27の両日午後、JR鳥取駅北口である。寄付は随時、郵便振替などでも受け付ける。問い合わせは同会、電話0120(916)602。(新藤正春)