中国地方最高峰・大山の登山道やトイレなどの施設整備に取り組む一般財団法人自然公園財団鳥取支部に、スバル中四国(広島市)が専用のパトロールカー1台の無償貸与を始め24日、鳥取県大山町で引き渡し式があった。
環境省とSUBARU(スバル、東京都渋谷区)などの企業・団体が2023年に締結した「国立公園オフィシャルパートナーシップ」活動の一環。同社グループが国立公園に車を提供するのは5例目。貸与期間は10月末まで、翌年4月に再び貸し出す。
貸与するのはハイブリッド車でスポーツタイプ多目的車(SUV)の「クロストレック」。四輪駆動で走破性が高く、車体は大山の山道でも走りやすい大きさ。車体には国指定天然記念物の純林があるダイセンキャラボクや、夏鳥のオオルリやキビタキをあしらった。「パトロール」の文字を大きく表示する。
式でスバル中四国の鈴木泰介社長は「人の命と自然の命を守るという思いを込めた車を使っていただきたい」と話し、自然公園財団の鳥居敏夫専務理事は「公園での体験で得られた感動をお土産として持ち帰ってもらう一助として、車を活用する」と感謝した。(中村和磨)