1500メートルを出場者と力走する岡本直己さん(左)=浜田市黒川町、市陸上競技場
1500メートルを出場者と力走する岡本直己さん(左)=浜田市黒川町、市陸上競技場

 浜田市陸上競技協会(山崎晃会長)が主催する石見陸上競技大会が26日、同市黒川町の市陸上競技場であった。100回目を記念し、中国電力陸上競技部で活躍した選手2人がゲストランナーで参加。小学生以上の出場者約300人が一流の走りを学びながら健脚を競った。

 大会は1925(大正14)年に青年団が「石見オリンピック」と銘打ち開いたのが始まり。戦後は同協会が主催し昨夏のパリ五輪男子3000メートル障害8位の三浦龍司選手=浜田市出身=も中学時代に出場した。

 節目の今大会には中国電力陸上競技部アドバイザーでアテネ五輪男子マラソン5位の油谷繁さん(48)と、全国都道府県対抗男子駅伝で通算134人抜きを果たし今年現役引退した岡本直己さん(40)が長距離種目に参加した。

 岡本さんは中学生以上の24人が走る1500メートルに出場し、序盤から前方に付けたものの、1人振り切られ着順は2番だった。「個人的によく走れたけど純粋に悔しい」と苦笑いし「過去のタイムを乗り越えるのが陸上の面白さ。特に子どもたちは楽しんで続けてほしい」とエールを送った。

 一緒に走った浜田商業高校3年の新田大さん(17)は「ラストスパートのかけ方やペース配分の仕方が見ていて勉強になった。40歳であんなに走れてすごい」と話した。(宮廻裕樹)