日本ボクシング連盟は11日、東京都内で東京五輪代表の報告会を開き、日本女子初の五輪金メダルを獲得したフェザー級の入江聖奈(日体大、米子西高出)は「金メダルを取れたことは本当に驚きだった。皆さんの応援のおかげ。(女子の)競技人口拡大に向けて頑張っていきたい」と感謝を示した。
入江は2023年春の大学卒業を機に引退する意向。今後の目標には11月の全日本選手権や来年9月のアジア大会(杭州=中国)での優勝を掲げた。
日本勢1大会最多となる3個のメダル獲得。女子フライ級銅メダルの並木月海(自衛隊)は「夢舞台に立ててうれしかった。銅メダルをすごく誇りに思っている。世界一を目指していきたい」と意欲を新たにした。
男子フライ級銅メダルの田中亮明(岐阜・中京高教)は「(日本代表と)一緒に練習できて楽しかったし、終わってしまい悲しい気持ちもある。今後のことは少し休んで考えたい」と話した。
額の骨折のため、2回戦を棄権した男子ライト級の31歳、成松大介(自衛隊)も出席して明るい表情を見せた。「オリンピックって本当に楽しい。若い人たちに出たいと思ってほしいし、目指してほしい」と願った。今後については「人の役に立てる人間になりたい」と話すにとどめた。