合作「春賛歌」を眺める水野博司さんと妻の清槙さん=出雲市西平田町、ぎゃらりーHand&Hand
合作「春賛歌」を眺める水野博司さんと妻の清槙さん=出雲市西平田町、ぎゃらりーHand&Hand

 山陰中央新報文化センター松江教室の水彩画講師、水野博司さん(80)=松江市春日町=の水彩画と妻の清槙(せいしん)さん(77)の書を展示する「水彩画+書」展が出雲市西平田町のぎゃらりーHand&Handで開かれている。28日まで、入場無料。

 「感謝をこめて 二人でつなぐ絵と書」との副題で水彩画21点、書5点、夫婦の合作3点を並べた。

 合作「春賛歌」は今回のために制作した横70センチ、縦1・5メートルの大作。清槙さんが短歌「春ここに生るる朝の日をうけて山河草木みな光あり」(作・佐佐木信綱)をしたため、博司さんが風景画を描いた。清槙さんは力強さを表現し、博司さんは透明水彩絵の具で描いた山に、コンテで薄くピンク色を重ねて、桜の開花を予感させた。

 清槙さんは「見に来てくれるかもしれない人たちのことを考えながら制作するのは楽しい」と話し、博司さんは「夫婦で書と絵、それぞれ違うことをしているからいいんだと思う」とほほ笑み、来場を呼びかけた。

 木、日曜日、祝日は休館。(今井菜月)