かつて「持たざる国」として、石炭や石油といった資源を求め戦争へと突入した日本。80年後、国家の先行きを左右する「戦略物資」が半導体をはじめとするハイテクに置き換わった世界で、再び獲得競争にさらされている。捲土(けんど)重来を期して政府は国力を注ぎ込むが、戦時中に国が軍需生産を優先した「総動員」をほうふつとさせる危うさも潜む。

 「日本での生産を検討してい...