フェアトレードのコーヒーを購入する来場者(右)=出雲市乙立町、立久恵峡わかあゆの里キャンプ場
フェアトレードのコーヒーを購入する来場者(右)=出雲市乙立町、立久恵峡わかあゆの里キャンプ場

 5月の世界フェアトレード(公正な取引)月間に合わせたイベントが11日、出雲市乙立町の立久恵峡わかあゆの里キャンプ場であった。来場者は買い物を通じて自分たちの日々の生活と発展途上国の暮らしに思いを巡らせた。

 フェアトレードは発展途上国で作られた原料や製品を適正な金額で取引し、貧困や環境の改善につなげる取り組み。

 飲食や雑貨、書籍販売など16店舗が出店した。フィリピン産コーヒーや、パレスチナ産オリーブオイルを使った焼きそばなど、フェアトレード商品を使用したものが並んだ。

 家族で訪れた会社員の蔵本拓馬さん(39)=出雲市上塩冶町=は「フェアトレードについてあまり知らなかったが、さまざまなところに取り入れられていると知った」と話した。

 イベントは出雲市塩冶有原町5丁目の雑貨販売「フェアトレードfuku-mimi(フクミミ)」の森山奈津子さん(56)が代表を務める「しまねフェアトレードラボ」が主催し、今回で9回目で、島根県立大の学生10人もボランティアで参加した。(黒沢悠太)