作品を鑑賞する来場者=松江市袖師町、島根県立美術館
作品を鑑賞する来場者=松江市袖師町、島根県立美術館

 島根県内のちぎり絵愛好家による作品展が、松江市袖師町の県立美術館ギャラリーで開かれている。和紙の風合いを生かした個性豊かな作品47点が来場者を楽しませている。18日まで。入場無料。

 出展したのは月1回の勉強会や公民館で活動する13人。小田川佳子さん(73)の「水面の春…堀川」は遊覧船が浮かぶ堀川の情景を表現。石垣部分は白い和紙に黒色の染色液をかけてへこみを表したり、緑色の和紙を重ねてコケにしたりとこだわった。ほかにも桜や猫やペンギンなどを柔らかく仕上げた作品が並ぶ。

 代表幹事の森山許代さん(74)は「幅広く自由な作品を見て、和紙ならではの温かさを楽しんでほしい」と来場を呼びかける。来場した松江市雑賀町の自営業、三浦誠さん(62)は「毎年楽しみにしている。いろいろな表現で奥深さを感じる」と話した。

 午前10~午後5時。最終日は午後4時まで。
 (松本ひろ)