トランプ氏が1月に再び米大統領の座に就き、「米国第一主義」を掲げて政策運営を進めている。関税の相次ぐ引き上げや国際援助の削減といった内向き志向の強い施策によって、国際秩序が大きく揺れ動き、世界経済全体に悪影響を及ぼしつつある。

 ▽勢力図に変化 

米政府の通商政策の変化が日本経済に及ぼす影響は顕著である。3月から4月にかけて、米国は日本に対して自動車...