日本テレビ系で毎年放送されているチャリティー番組「24時間テレビ」の寄付金などを着服したとして業務上横領の罪に問われた日本海テレビジョン放送(NKT、鳥取市田園町4丁目)の元局長で無職の被告(55)の初公判(安西二郎裁判官)が27日、鳥取地裁であった。被告は「間違いございません」と起訴内容を認めた。次回公判は6月20日。
起訴状などによると被告は2023年9月4~15日、3回にわたり、24時間テレビの寄付金10万5千円を自身の口座に入金して着服。19年12月~21年3月、会社名義の口座から自身の口座にネットバンキングで現金約420万円を送金したほか、20年4月に会社名義の別口座から50万円を引き出し、計約480万円を着服したとしている。
冒頭陳述で検察側は、被告は自身名義の口座のマイナス残高を解消するために着服するようになったと指摘。会社の口座を実質的に管理し、架空の経費申請や、募金で集めた現金を持ち出すなどして着服し、生活費や飲酒代、スロット代などに充てたと指摘した。
弁護側の証人尋問で証言台に立った妻は「今後、被告の金銭を管理する」と述べた。次回は被告人質問などを行い、結審する予定。
NKTによると、23年11月、寄付金など約1118万円を着服したとして田村被告を懲戒解雇し、被害届を出していた。













