先の戦争で日本軍が関わった「加害」の史実を取り上げた教科書の記述を巡り、厳しく批判する議論がかつてわき起こった。「事実の検証が不十分」「自虐的だ」といった観点からだった。とりわけ日本軍「慰安婦」に関する記述が非難の対象になった。
こうした動きの中心になったのが1997年に設立された「新しい歴史教科書をつくる会」。その後、つくる会が主導して中学の歴史、公民教科書が発行された。
八木秀次・麗沢大教授はつくる会の元会長で、公民教科書の執筆者の1人だっ...
先の戦争で日本軍が関わった「加害」の史実を取り上げた教科書の記述を巡り、厳しく批判する議論がかつてわき起こった。「事実の検証が不十分」「自虐的だ」といった観点からだった。とりわけ日本軍「慰安婦」に関する記述が非難の対象になった。
こうした動きの中心になったのが1997年に設立された「新しい歴史教科書をつくる会」。その後、つくる会が主導して中学の歴史、公民教科書が発行された。
八木秀次・麗沢大教授はつくる会の元会長で、公民教科書の執筆者の1人だっ...