技術士(左)から説明を受ける松江高専の学生=松江市西生馬町
技術士(左)から説明を受ける松江高専の学生=松江市西生馬町

 松江市西生馬町、松江工業高等専門学校の学生と、同校を卒業した技術士との交流会がこのほど、同校であった。学生たちは講義や技術士への相談を通じて仕事内容を学び、働くことへの理解を深めた。

 技術士は国による資格認定制度で機械、建設、情報工学といった21部門がある。講義で、講師から治水事業で川の氾濫をどう防ぐかという問いに学生たちは川底の掘削や、下流に水を流すなどの方法を答えた。講師は技術士の仕事は基準にとらわれずに柔軟に考え、課題解決を目指すと説明し、さまざまな視点で考える必要性を指摘した。

 同校を卒業した技術士でつくる、だんだん技術士会の渡部修会長(76)は「進路を決める上での参考にしてほしい」と話した。

 環境・建設工学科3年、中野内良佑さん(18)は「将来を明確に考えていなかったが、話を聞いて、意識できた。技術士の資格を取れるよう頑張りたい」と意欲を示した。

 同校は技術士会との交流を続け近年、1次試験の合格者数が増加傾向という。2024年度は21人が合格した。

(石飛達哉)