新たなローマ教皇レオ14世が誕生した。世界に約14億人いるカトリック信者の指導者は初めて米国出身者になった。同国中心の国際秩序が揺らぐ今、世界最大の宗教勢力がその動向に向きあう姿勢を示しているようだ。

 レオという名前は、13世が19世紀の産業革命に際し、労働者の権利を擁護し、階級間の融和を説いたことに由来するという。情報技術が引...