2月末、大阪・梅田で約60年営業してきた「街の本屋」が閉店した。店の名は清風堂書店。地域に愛された店で、大きな記事が各紙に載った。入居するビルの建て替えに伴う立ち退きが直接の理由ではあるが、全国的に報じられる書店の苦境を象徴する出来事だった。

 同じ2月に講談社と読売新聞が出した「書店活性化へ向けた共同提言」によれば、この20年で書店...