「アナゴの日」の5日を前に、浜田市相生町の介護施設「あいおいの家」で4日、浜田産のアナゴを使った丼が振る舞われ、利用者15人が全国有数の水揚げを誇る夏の味覚を味わった。
島根県のアナゴの水揚げ量は2023年の農林水産省の統計で405トンと、長崎県の426トンに次ぐ全国2位につける。
介護施設の70~90代の利用者の昼食として、かば焼きの切り身がのった丼や吸い物などが提供された。身やたれが染み込んだご飯を勢いよく頬張り「身が軟らかい」「いくらでも食べられる」と10分程度で平らげた。中川高子さん(86)は「暑い夏を乗り切る元気をもらえた」と笑顔だった。
アナゴ丼の提供は介護施設への配食を手がける斎藤アルケン工業(浜田市下府町)が22年から毎年市内の施設で企画する。斎藤憲嗣(けんじ)代表取締役(52)は「食事に楽しみが増えてうれしそうだった。アナゴのさらなるPRにつなげたい」と話した。(宮廻裕樹)