大田市で取り組む「大田の大あなご」のブランド化をさらに発展させるにはアナゴの漁業資源に目を向けなければならない。ところが、生態はまだ不明な部分が多く、全国上位の漁獲量がこのまま持続するとは限らない。取り過ぎず、持続可能な資源利用とはどうあるべきかを探った。 

【関連記事】<さんいんスコープ>大田のアナゴ振興(上)ブランド化、経済効果8億円 「日本一」生かし、探る次の手

 マアナゴは、日本沿岸のほぼ全域と渤海、黄海、東シナ海、朝鮮半島沿岸部に広く分布している。国内のアナゴ類漁獲量は減少が著しく、1995年の約1万3千トンから2021年は2500トンと、およそ約5分の1に落ち込む。...