肢体不自由で意思表示が困難な重度障害児・者が、島根大発の無償の視線入力訓練アプリ・EyeMoT(アイモット)を活用し、意思疎通の幅を広げている。もともとゲームを通して入力の練習をするアプリだったが、機能が拡充し最近はアート制作も可能に。当事者が成功体験を重ねて希望を見いだす。さまざまな理由で障害者になり、意思疎通が困難になる可能性は誰もにあり、アイモットの支援機能が注目される。
8月上旬、鳥取県南部町の永見聡さん(63)が自宅で車いすに座り、目の高さの固定スタンドに置いたパソコン画面を注視した。パソコンに取り付けたカメラが目の...