鳥取県内でサーモンの養殖が広がりを見せている。2013年に本格養殖が始まった境港市の「活〆境港サーモン」以降、倉吉市の「クラウンサーモン」、琴浦町の「とっとり琴浦グランサーモン」、米子市の「皆生サーモン」の4ブランドが相次ぎ誕生。天然魚の水揚げが減少する中、恵まれた地域の水資源を生かしながら、鳥取サーモンが全国に販路を広げている。
(米子総局報道部・中村和磨)

 

 鳥取県にサーモンの養殖場が集積する要因は、大消費地の関西圏から高速道路で約3時間の好立地であるのに加え、中国山地の冷涼な湧水と日本海の海水の二つの「水」の存在がある。

 海水魚のイメージがあ...