倉吉市上灘町の上灘コミュニティセンターで5、6日の両日、地元産のスイカやジビエをPRするための「食のワークショップ」があった。料理研究家を招き、市民約20人が約20品目を調理し、地元食材の新しい調理方法や、魅力を再発見した。
スイカや葉ワサビ、有害鳥獣でもある鹿の肉など地元産の食材を使用。メニューはスイカを使ったスムージーやういろう、鹿肉のカツレツなどで、東京で料理研究家として活動する馬場香織さんが考えた。
硬いイメージがある鹿肉は細かく切り、筋膜を取らずにビール煮込みにするなど、食べた時の口当たりに配慮し、スイカは甘みの薄い皮の内側もナムルやきんぴらで使用。参加者は一工夫を加えたレシピで調理法を学んだ。
地元で菓子店を経営する岡本優子さん(49)は「夏のイメージが強いスイカも、加工して冬にも出せる料理になると感じた。スイカとココナツのゼリーは外国にも売り込めそうな味だった」と話した。ワークショップは倉吉市農林水産課が人材系事業を手がける地元企業と協力して開いた。(小林竜大)