学生の指導を受け、ドローンを飛ばす生徒たち=松江市西川津町、島根大
学生の指導を受け、ドローンを飛ばす生徒たち=松江市西川津町、島根大

 松江市西川津町の島根大でこのほど、松江東高校の生徒が、学問に触れるイベントがあった。生徒は地震や政治学の専門家の講義を受け、将来の進路について考えた。

 学問の面白さに触れ、進路選択に役立ててもらおうと、松江東高が企画し、1~3年の8人が参加した。

 生徒は総合理工学部の向吉秀樹准教授(構造地質学)の講義で、災害現場の調査を体験した。向吉准教授や学生の指導を受けてドローンを操作し、地震で凹凸が生じたとの想定で地面の写真を撮影。データから3Dモデルを作製した。

 向吉准教授は地質学は高校生にとって接する機会の少ない学問だが、研究は地震防災に向けた情報の普及、啓発に役立つと説いた。「普段からさまざまな学問分野に関心を持ち、進路は広い視野で考えてほしい」と呼びかけた。

 このほか、若年層の政治参加をテーマにした法文学部の毎熊浩一教授(行政学)の講義も受講した。参加した1年の小村進太朗さん(15)は「知らないことが多く、楽しかった。文理選択など考えるきっかけにしたい」と話した。(新藤正春)