中学生にディフェンスの手本を見せる飯尾文哉選手(左)と岡田侑大選手(中央)=島根県隠岐の島町栄町、町総合体育館
中学生にディフェンスの手本を見せる飯尾文哉選手(左)と岡田侑大選手(中央)=島根県隠岐の島町栄町、町総合体育館

 バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の島根スサノオマジックに新規加入した岡田侑大(ゆうた)選手(27)が8日、島根県隠岐の島町で中高生を指導し、スサマジの選手として活動をスタートした。同じく新加入した飯尾文哉選手(25)と共にスサマジに入って初めての事業で、2人は高度なテクニックを見せ、中高生36人を驚かせた。

 2人は井上諒アシスタントコーチ(23)と公開クリニックの講師役となった。片手でドリブルをしながら相手のボールを奪うゲームで、中高生の猛攻を寄せ付けない技術と機敏さを見せた。ゴール前での連携を磨く練習では両選手が交代でディフェンスに入り、指導した。

 岡田選手は昨シーズンのB1で日本出身選手として、平均得点2位に輝き、新エースとして期待される。「ゴール下のシュートはいい動きをしていた。日々の練習で一歩一歩を大事にしてほしい」と呼びかけた。飯尾選手は「みんな積極的で教えがいがあった」と喜んだ。西郷中2年の仲山和斗(かずと)さん(13)は「日頃はやらない練習をプロ選手とできた。一番楽しかった」と話した。

 クリニックはチームと県が連携して開催した。町内の有木小学校と都万小学校でも「夢授業」を開いて児童たちと交流した。(鎌田剛)