初秋に旬を迎える鳥取県オリジナル品種の青梨「なつひめ」、赤梨「新甘泉」の出荷が県西部で本格化した。生産者によると糖度、玉太りともに上々。8月下旬にかけて順次、山陰両県の小売店に並ぶ。
特産の「二十世紀梨」を加えた3品種は、8~9月に収穫期を迎える中生(なかて)品種。春先の霜害や、豪雨の影響が心配されたが、品質は例年並みという。
JA鳥取西部米子選果場(米子市淀江町小波)では19日、先行するなつひめに続き、新甘泉の選果作業が始まった。大きさや傷の有無で仕分けした米子・あいみ果実部の長谷川彰一部長(60)は「甘さと水分量は良好。秋雨によっては質が落ちるため、早めに食べてほしい」と話した。
大山梨選果場(大山町住吉)も運営するJA鳥取西部は9月中旬まで3品種で計10万4500ケース(1ケース10キロ)を県内外に出荷し、4億8千万円の販売を見込む。 (田淵浩平)