出雲市斐川町併川の日本語教師、錦田礼乃(あやの)さん(26)が、今夏から2年間、国際協力機構(JICA)の海外協力隊員としてブラジルに派遣されることになり15日、飯塚俊之市長に活動への意気込みを話した。
錦田さんは、トリニティカレッジ出雲医療福祉専門学校(出雲市西新町3丁目)で4年間、日本語教育に携わった。外国人留学生や日系ブラジル人と交流する機会が多く、出雲での共生社会を実現するため「自分自身が少数者になる環境に身を置き、言葉が通じない環境や文化の違いを経験したい」と考えた。
28日に出発し、北部ロンドニア州の州立日伯文化協会に配属。日本語教師として10代のブラジル人を中心に教える。錦田さんは「言葉だけでなく、他者やもの、自然を大切にする日本文化も自分の振る舞いから伝えられたらいい」と話した。
島根県JICAデスクの担当者によると、出雲市からは現在2人がボランティア派遣中で、錦田さんは累計83人目になる。(今井菜月)