作品を並べる大賀美秀峯支部長(右)ら島根県独立書人団出雲支部のメンバー=出雲市塩冶有原町2丁目、市民会館
作品を並べる大賀美秀峯支部長(右)ら島根県独立書人団出雲支部のメンバー=出雲市塩冶有原町2丁目、市民会館

 出雲市などの書道愛好者でつくる島根県独立書人団出雲支部の書展が18日、出雲市民会館(出雲市塩冶有原町2丁目)で始まる。俳句や古典、一字書など筆遣いや濃淡に思いが込められた作品が並ぶ。入場無料、20日まで。

 1年間の成果を発表しようと開き、36回目。20~80代の会員20人が1点ずつ新作を持ち寄った。

 17日、展示準備をした大賀美秀峯支部長(70)=出雲市塩冶町=は、種田山頭火の自由律俳句「だまって今日の草鞋穿く」を出品した。最も力強いのは「今日」の2文字。大賀美支部長は「朝、目が覚めたら今日のわらじを履く。昨日のでも明日のでもない」と話した。最良の一枚が書けるまで約3カ月かかったという。

 会場には一字書や禅語など力作が並ぶ。大賀美支部長は「これが今のわれわれです、という作品が集まった。うまさよりも気持ちが感じられる書を楽しんでほしい」と呼びかけた。午前10時~午後6時(最終日は午後5時まで)。

 (今井菜月)