太平洋高気圧に覆われた山陰両県は22日、島根県津和野町で最高気温36・9度を記録するなど、各地で最高気温が35度を超える猛暑日となり、10代から80代までの12人が熱中症の疑いで医療機関へ搬送された。
松江、鳥取両地方気象台によると、津和野以外の各地の最高気温は、鳥取36・6度▽智頭36・4度▽川本35・9度▽松江、横田(島根県奥出雲町)35・5度-など。29観測地点中4地点で今年最高を記録し、9地点で猛暑日となった。
両県の各消防によると熱中症による搬送が多かったのは出雲、米子両市で各4人。鳥取県八頭町では、畑にいた80代男性が重症となった。
鳥取市の鳥取砂丘でも日差しが照りつけ、クーリングシェルターとして開放されているビジターセンターに涼を求める人が大勢集まった。鳥取大4年生の梅田陽斗さん(21)は「最初はサンダルで来たが、靴に履き替えるため車に戻るほど砂が熱かった」と話した。
(小林竜大)