国立公園・大山をバックに開会セレモニーで勇壮な太鼓演奏を披露する、がいな太鼓響子子供連=米子市車尾、どらドラパーク米子
国立公園・大山をバックに開会セレモニーで勇壮な太鼓演奏を披露する、がいな太鼓響子子供連=米子市車尾、どらドラパーク米子

 山陰の商都の夏を彩る「第48回米子がいな祭」が21日、2年ぶりに開かれた。新型コロナウイルスの影響で、会場を米子市内のJR米子駅前から、どらドラパーク米子(東山運動公園)に移し、期間も1日に限って無観客で開催。地元の和太鼓10、山陰両県の踊り68の計78団体が感染予防対策を守り、心待ちにした舞台で情熱を発散させた。

 昨夏は新型コロナ禍で初の中止になった。米子がいな祭振興会は伝統を絶やさないため、呼び物のがいな万灯の演技を取りやめるなど規模を大幅に縮小。会場の様子をネット配信し、盛り上げることにした。

 開会セレモニーは公園内の市民球場であり、振興会長の伊木隆司市長が「コロナ禍の中で、祭りの意気込みを未来につなごう」とあいさつ。国立公園・大山をバックに、がいな太鼓響子子供連の12人が法被姿で勇壮なオープニング演奏を披露した。

 球技場も併用した会場では、出演団体のパレードや舞台演技などがあり、祭り一色に彩られた。

 子供連メンバーの福米西小学校2年、竹ノ内心美さん(7)は「緊張したけど、楽しかった」と笑顔を見せた。     (山根行雄)