夏の高校野球島根大会で、1982年の創部以来初の決勝に臨んだ松江南の応援席は沸き続けた。開星の猛攻を受けて苦しい展開が続いたものの、メガホンを打ち鳴らし、声をからした。新たな歴史を切り開いたメンバーたちを試合終了の瞬間までもり立てた。

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 試合開始1時間前からOBや生徒らが次々と球場に到着。一塁側スタンドの観客席は1500人以上の応援団でいっぱいになった。

 古田圭佑主将の父で、保護者会長の雅之さん(46)は「地域の人たちも含め、みんながチームを支えている。子どもたちと一緒に青春させてもらっている」と話し、悲願の甲子園出場へ期待を込めた。

 試合は二回表に8失点し、序盤から苦しい展開。しかし声援はより大きくなった。

 14点差がついた五回裏、...